日本児童ペンクラブ  

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                           2019.9.10(公式発表)

大  賞    『じいじが迷子になっちゃった』・城戸久枝・偕成社・2019-7

童話賞    『ふでばこから空』・北川チハル・文研出版・2019-5

絵本賞    『ふかふかだよ』・間部香代・すずき出版・2019-2
画家賞    ひろかわ さえこ

詩集賞    『とりになった ひ』・織江りょう・てらいんく・2018-11

少年小説賞  『君だけのシネマ』・高田由紀子・PHP研究所・2018-8

ノンフィクション賞  『勇気ある一歩で世界が変わる!』・光丘真理・新日本出版社・2018-4

企画賞    『ぎりぎりの本屋さん』・(共著)・講談社・2018-10
         まはら三桃・菅野雪虫・濱野京子・工藤純子・廣嶋玲子


* 贈呈式は、11月29日(金) 中野サンプラザ にて。
   (新人賞を含む受賞者と関係者には10月中旬に御案内の予定。その他の参加者も、歓迎いたします)


  どんな本?。  こんな本。

今年の8月で、戦後74年になる。戦争当時のこどもで生き残った人たちは今、おじいさん、おばあさんになっている。
おじいさんは中国に残され、中国の人に育てられた、いわゆる中国残留孤児だった。戦争による親子の離散と、家族の絆を描く。こどもが読み易いように良く練られた表現と説明、ストーリーの展開などが斬新である。
後世に残したい作品である。

ゆいは、2年生。
えんぴつや消しゴムの貸し借り。ちょっと変わった、ふでばこを持っている。
ちょうちょは、さなぎからかえり、やがて空へ。
ともだちや生き物の命についての、ドキドキがある。
夢にあふれた童話である。。
恐い夢をみた、もぐらくん。
そこで、こぶたくん、りすくん、かえるさん、のみんなで、ふとんをつくる。
とんがりより、みんな<ふかふか>がすき。
ふかふかには、やさしさと安心がある。それに、あったかい。
干したふとんに飛び込んだり、寝転んだりした昔のこども(つまり、おとな)にも、おぼえがある。
ものごとに対する、まっすぐで、やわらかな表現が、人の心をひきつける。
<童謡集>とあり、曲に乗せられることを願った詞の数々であるが、まだ音符はない。
広い意味での詩集と解釈し、飛び立つための詩集賞とした。
<シネマ>とは、シネマスコープ(映画)の意味。
母を新潟市に残し、父とともに佐渡の祖母の家に引っ越した中学生の史織。念願の映画館を自宅に作る祖母や、新しいクラスメイトと出会う中で、自分が本当に好きなことや居場所を見つけていく。
2020年に、東京で2回目のオリンピックが開催される。
体に障害がありながらも、努力による優れた力と知恵の技を競う、パラリンピック競技も開催される。家族と共に積極的に行動してきた、車いすバスケットの選手の姿を記録している。
小さな古い本屋さんをめぐって繰り広げられる物語。
5人の作家によるリレー形式の共著で、<ぎりぎり>が共通のキーワードになっている。
若い作家たちの想像力と力量を感じさせる、競いながらも、コンビネーションのとれた企画である。


   2019年度「児童ペン新人賞」発表
  2019.7.22

童話部門・新人賞
田村香代子「うみぼうず」

童話部門・佳作
小野みふ「春風スカーフ」
きくちさちこ「まほうのクレヨン」

詩部門・新人賞
該当作なし

詩部門・佳作
月森千花子「音のしおり」

*贈呈式:11月29日(金)18時から中野サンプラザにて
 (第5回児童ペン賞贈呈式と同時)
*贈呈式のご案内状は10月中にお送りいたします。

関係者の近著


鈴木茂夫詩集 『こどな』(モノクローム・プロジェクト)


こどもとおとなの間が、〈こどな〉。
若い頃の作品や、少年詩といえる柔軟な作品を集めた詩集である。
戦後のこどもの心と、その記憶を記録する。

(著者の後日談
 <こどな>という言葉の発生年を記録するものでは、おそらく最古であろう。
 今は、<こどな幼稚園>などの名もあり、嬉しいことだ

 NHK-Eテレも、大人が主役の「オドモTV」などという、変形名の番組を放送しているが、

 「ちゃんちゃら、おかしい。こどもの命は、大人よりも重い」

 と。


漆原智良・著 『かがやけ! 虹の架け橋』(アリス館)


2011年の東日本大震災から、今年で8回目の3.11を迎える。
忘れてはならない、これは3人のこどもを失った夫婦と、その後の生き方を記すドキュメントである。
自分に何ができるのか。そのとき、協力の手を差し伸べてくれた他の遺族や、様々な団体があった。
サブタイトルの〈悲しみにどう たちむかうのか〉を、かみしめたい。



漆原智良・著 『三月の空を見上げて』(第三文明社)


春は、よろこびの季節のはずだが、書名にある三月とは1945年3月10日(東京大空襲)と、
2011年3月11日(東日本大震災)のことであった。
本書は、空襲で家族を失い戦争孤児となった著者の自伝エッセイである。
働きながら夜学に通い、教員となり、やがて作家となる。
そうして、戦争から平和の時代へと生きて来た。
これは、様々な問題をかかえた現代のこどもたちに贈る、生きる勇気のための本である。


第4回「児童ペン賞」発表
                           2018.9.5

大賞    『たぬきのたまご』・内田麟太郎・銀の鈴社・2017−10

童話賞   『ブルちゃんは二十五ばんめの友だち』・最上一平・新日本出版社・2017-9

詩集賞   『漢字(かんじ)はうたう』・杉本深由起・あかね書房・2018-5

絵本賞   『クマと少年』・あべ弘士・ブロンズ新社・2018-5

企画賞   『なみきビブリオバトル・ストーリー』・ さ・え・ら書房・2017-6
       赤羽(あかはね)じゅんこ・松本聰美(さとみ)・おおぎやなぎ ちか・森川成美(しげみ)

少年小説賞 『四重奏(カルテット)デイズ』・横田明子・岩崎書店・2017-11  

少年小説賞 『こんとんじいちゃんの裏庭』・村上しいこ・小学館・2017-7   

たぬきのたまご、なんてあるものか。しかし、「おまえの母さん、でーべそ」と言われれば、怒る。
人も動物も母が恋しい、共に命ある生き物なのだ。

生きる切なさや、喜びや、笑いは、こどもたちへの共感にとどまらない。
戦争の愚かさ、という時代や歴史への批判にもつながる。時代を生き抜く強い思いと、ことばという武器で戦う、柔らかな表現力がある。
絵本などでも、すでに定評のある作家の詩集である。
ブルちゃんは、ヒキガエル。
せなかの感触が、ブルブル、やわらか。
クラスの名簿の最後(25番目)の友達になった。
生き物との触れ合いの中から、思いやりや寛容さを備えた、豊かな人間性が育っていく。
漢字一字を題名にした、18篇の詩集である。
季節や自然など、身の回りの根本的で大切なものに関わる深い意味のある言葉を、分かりやすく、ひもといていく。
うたうように、物語るように。
旭川動物園で働いていたという著者による、絵と文章ともどもの、知識と表現力のあふれる絵本である。
動物と正面から向き合う姿勢が、表紙画に象徴されている。
アイヌ民族の文化と心を受け継ぐ少年と、クマの物語であると同時に、自然と動物と人間の関係を記録し、伝える。
ビブリオバトル、って何?
なんの戦い? どんな競技?
これは、読書の衰退に対する、新しい試みである。
「読書感想文」にとどまらない、本の紹介の競技であり、
優れた本の紹介と、他の本の読者との心の交流にもつながる、実に新しい試みなのである。
小学校の高学年ともなると、将来の職業を考え始める。
夢にすぎないのか、現実に帰るのか。
将来のある子どもたちや、おとな=かつて子どもであった人たちが織りなす、音楽を例にした物語である。プロになるのか、でなくても、ほかの道がある。
子どもたちの現在と将来を見つめ、見守る、あたたかさがある。
人はだれでも、年をとる。力も思考も、やがて衰えていく。しかし、老人には経験と誇りがあったはずだ。
交通事故にあった認知症のおじいさんと、その孫であるちょっと反抗的な中学生が、事故への疑問を訴えて行動する物語である。
力になってくれる大人もいる。こんとん、という言葉は、多くの問題が入り乱れる現在の状況そのものである。
難しい課題に挑んだ、意欲的な作品である。

第4回児童ペン賞 贈呈式

2018年12月7日
中野サンプラザにて


* 賞の開設以来、最多のご参加をいただきました。
  ご遠方からの御出席も賜り、誠に有難うございました。


  (撮影: 重光 純


2018年度「児童ペン新人賞」発表
                           2018.7.25

童話部門・新人賞

いまむら みねこ「おばけのおなやみそうだんしつ」

せきね かずみ「ぽんこつ忍者」

童話部門・佳作

水沢せり「うちゅうじん おことわり」

さいとう まこと「ハート・クリーニング」

英里奈「きょうりゅうのたまご」


詩部門・新人賞

該当作なし

詩部門・佳作

星野良一「木」

和山みゆ「もっとそばに行きたいよ」



第3回「児童ペン賞」贈呈式

2017年12月1日
中野サンプラザにて




撮影:重光 純


第3回「児童ペン賞」(2017年度)              2017.9.5                             

大賞

該当作なし
推薦作のほか、購入本も含め、評判の作品を参照しました。
児童文学あるいは創作という観点から、見送った力作が幾つかあります。
ハウツー本、などのシリーズ物。
ノンフィクションであっても、世界には様々な人々と考えがあります。小学生でも分かるように、こなれていない作品。事実に関わる用語への疑問などもありました。
童話賞

楠 章子『ばあばは、だいじょうぶ』
(童心社・2016年12月)

画家賞 いしいつとむ
忘れることは病気か、不幸か。
いや、忘れることは幸福かも知れない。
認知症をテーマに、祖母と孫との心のふれあい、思いやりを描く。
いつの世でも、こどもに帰るおとなと、おとなに近づくこどもがいる。

詩集賞

なんば・みちこ『トックントックン 大空で大地で』
(銀の鈴社・2016年4月)
心臓の鼓動を伝える命の営みは、空に大地に満ちている。
年、熟して、こどもの心に還る。そして、こどもたちの未来に、思いと命の花を託す。
絵本賞

すとうあさえ『十二支のおもちつき』
(童心社・2016年10月)


画家賞 早川純子
日本文化の基礎にある十二支。その動物たちが登場するもちつきのお話。
秋の実りに感謝する行事であり、豊作の喜びや分かち合いを思い起こさせる。
近所の貧窮者を年末に、もちつきや風呂に招いた祖父母の時代を思い出す。
みんなが生きてこそ、社会や時代をうまく回すということなのだ。
ノンフィクション賞

ささき あり『ぼくらがつくった学校』
(佼成出版社・2017年7月)
2011年に起きた東日本大震災後の復興、あるいは若い世代による創造を記録するルポルタージュ作品である。
小学生たちの具体的なアイディアと活動が、自治体を動かす。
かつての小学生も、今や中学生や高校生になりつつある。

童話集企画賞

花・編『ワニと猫とかっぱ それから…』
(神戸新聞総合出版センター・2017年6月)
兵庫県神戸市を拠点として活動してきた童話作家のグループ「花」のメンバー11人の作品を集めた、
童話のアンソロジーである。
創立25周年という歴史があり、多彩なテーマにして、どれもレベルの高い力作をそろえている。
少年小説賞

工藤純子『セカイの空がみえるまち』
(講談社・2016年9月)
様々な問題や悩みを抱え、現代を生きるティーンエイジャーを主人公にしている小説である。
新大久保という多人種、多文化、そして新しい若者の街が舞台だ。おとな社会の歪みとしての、ヘイトスピーチの現場にもなった街である。
選考会を含む当会の集会場所もまた、近年は新大久保の外国語学校の教室を利用している。街の雰囲気を知っていることで、選考者がイメージしやすかった点もある。
帯文では<青春小説>というジャンルだが、当賞では児童文学(生徒を含む)という観点から、
少年小説の範疇とした。

選考委員会から

@大賞は、該当なし、としました。
A選考会 8月27日、アットフォーラムにて開催。
B選考委員 漆原智良、鈴木茂夫、西尾ふみ子、安西千鶴子、小粥和子、のはらあい、かとうけいこ、鈴木孝子、諏訪志げる、常田メロン


2017年度 児童ペン新人賞

童話部門 新人賞 阿知波 周生 「ごめんなさい」をさがしに
童話部門 新人賞 大島 政春 じゃがいもの花
童話部門 佳作 松ア 泰子 なおちゃんとルー
童話部門 佳作 いどき えり おかあさんのオッパイ
童話部門 佳作 石川 浩子 えらい坊さん
詩部門  新人賞 さいとう まこと ひいばあちゃんとふうせん


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第3回「児童ペン賞」と「児童ペン新人賞」の贈呈式
                   (懇親会を含む)

日 時: 12月1日(金)19時〜21時・中野サンプラザ15F エトワール
                      (受付: 18時20分から ・ 会費:8,000円 )


第2回「児童ペン賞」贈呈式の様子   2016年12月2日  中野サンプラザ


  鈴木茂夫会長(開式と挨拶)         漆原智良顧問(受賞作について)                       受賞者の皆さま
     写真: 重光 純

                                 記念撮影


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