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2024年度 児童ペン講座のお知らせ
テーマ 「作家と読者をつなぐ児童文学評論の未来」
日時 11月17日(日)13:30〜16:00
講師 藤田のぼる氏(児童文学者・評論家・日本児童文学者協会理事長)
場所 新大久保のサム教育学院
参加 定員30名(まだ空席があります)
受講料 2,000円
*お申し込みは、rxp11242@nifty.com まで。
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第10回「児童ペン賞」発表! 2024.8.30
大賞 「北緯44度 浩太の夏」 有島希音 (岩崎書店・2024.5) |
北海道の小平町を舞台に、戦争の歴史を掘り起こし、こどもたちに伝える。北海道では、恐竜の化石も発掘されているが、戦争はそんなに昔のことではない。伝えること、表現することに、ますます発展中の著者である。 |
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童話賞 「ネムとジド」 喜田美樹 (幻冬舎・2024.1) |
5つの寓話を集めている。表題作は、ハッピーエンドではない。しかし、それも社会や歴史の真実だ。「森にかえろう」などの作品も良い。長年、描き続けてきた正当派の、童話集である。 | |
絵本賞 「あなたにぴったりのふくつくります」 小渕もも (岩崎書店・2024.3) |
さまざまな動物に、にあう服を作る。女の子は、目を見張るだろう。だれもが美しくなる、そういうファッションにあふれている。人の多様性にも通じる、それぞれのデザインと楽しさがある。 | |
詩集賞 「月にすっぴん」 秋元里文 (四季の森社・2024.2) |
ユーモアにとどまらない詩の手法と、詩人の思いがある。「ノックダウン」や、 「にじおじさん」などの作品からも、著者の心が伝わってくる。 |
ノンフィクション賞 「ふるさとはウクライナ」 望月芳子 (ナイデル・2024.2) |
絵本の形ではあるが、内容はノンフィクションである。チェルノブイリの原発事故の際、生後1か月で被災。民族楽器、バンドゥーラの奏者・歌手として来日し、活躍しているカテリーナさんの半生です。 |
2024年度「児童ペン新人賞」発表!
童話部門・新人賞
小坂美千代「だれか いる」
童話部門・佳作
高橋 進「キツネのハロウィン」
詩部門・新人賞
マダスナオ「あのとき」
*児童ペン賞および新人賞の受賞者には後日、賞状・記念品・冊子「児童ペン」をお送りします。
第9回「児童ペン賞」発表! 2023.9.3
絵本
賞 かくれんぼ 尾崎玄一郎・尾崎由紀奈(共著) (ひさかたチャイルド・2023.6) |
繊細かつ懐かしさを誘う町なみの中に、隠されている絵がある。 さて、どこに何がいるでしょう。隠れる側も探す側も、ドキドキ、ワクワクした、かくれんぼの新しい形である。 |
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童話賞 ぼくんちの震災日記 佐々木ひとみ (新日本出版・2023.2) |
東日本大震災は、今後100年以上も語り継ぐべき災害であろう。 <ぼくんちの>というところに、身近なこととして伝える工夫がある。 どう備えるか、そのとき、どう行動するか。 |
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詩集賞 魔法のカギはいらない 高崎乃理子 (てらいんく・2022.11) |
こどもの心に寄り添う吟味された言葉と、優しい思いにあふれている。詩の言葉や形式にも、魔法のような表現は必ずしも必要ではないのだ。 |
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ノンフィクション賞 サバンナで野生動物を守る 沢田俊子 (講談社・2022.7) |
アフリカのサバンナ地帯で、野生動物を守るために活動している人の話である。動物が好き、ということだけではできない、行動力に頭が下がる。 | |
少年小説賞 おにのまつり 天川栄人 (講談社・2022.7) |
「おに」とは、どういう存在か。いくさに敗れ、追い立てられた人々、という説もある。おにを生むのは人だ。人の心である。互いに理解するために、おにのまつりも必要なのである。 | |
企画賞 障害とバリアフリー 障害と本の研究会 (かもがわ出版・2022.11) |
バリアフリーについての本を紹介する、というガイドブックである。 学校その他、現場で考える人たちにとっての、良い資料となるだろう。 |
選考委員:鈴木茂夫・重光純・諏訪志げる・かとうけいこ・のはらあい・常田メロン・ふくだのりこ